カットマンマニアの卓球ブログ

カットマンを応援する卓球ブログです

高弾性ラバーの良さとは

前回試打したマークVですが、スピン系テンション全盛の今でも売れて続けていることや評判の良さから、かなり高めに期待してレビューしました。

結局、ラクザを買ったほうがいいのか。というわけではなく、マークVにはマークVの、高弾性には高弾性の良さがあると思います。

ノングルーになった今、高弾性の良さとは何でしょうか。

高弾性ラバーの良さは、高騰するスピン系テンションに比べて値段が3000円前後と控えめなところ、ボールをコントロールしやすいところにあるのですが、弧線が高い現代卓球とは違った独特な球質だと思います。

VICTAS松下浩二での試打後、

・しなる木材5枚合板攻撃用 コルベル

・しならない木材7枚合板攻撃用 エバンホルツⅦ

・しなる木材5枚合板守備用 デフプレイセンゾー

・しなり”やすい”特殊素材合板 ゼトロクアッド

・日本式檜木単板9mm攻撃用 スピード90

でも試してみました。

マークVは特厚です。

 

この中で感触が良かったのは、しなりが利いているラケットでした。

7枚合板や、単板ではかなりパワーが必要です。

単板ももちろんしなりはありますが、高弾性+単板で威力のあるドライブを打つには、ラケット以外にもバックスイングからフォロースルーまでしっかり体全体を使わないと難しく、要求される技術レベルが高いと思います。それならスマッシュ主体でプレーしたほうが楽でしょう。

しなりがあるラケットで高弾性ラバーを使うと、ねっとりした球質のドライブになります。

重いドライブがゆっくりやってくるような感じです。

台に着地後低い軌道で球が伸びるので、ラクザXでドライブの引き合いをした後に、マークVで引き合いをすると、相手が空振りしたりと打ちづらいようです。

高い弧線に慣れたドライブ主戦の選手には効果があるかもしれません。

中学生や高校生は用具による技術補正の度合いが大きいので、素直にスピン系テンションを使った方がいいもしれませんが、弾みをラケットでカバーしつつ、ラバー自体の球質を活かすことで、十分競技卓球にも使えると思いました。

ドライブの威力勝負になる卓球は相当レベルが高いので、それだけのためにスピン系テンションを使うのはもったいないのですから。

 

高弾性の王道といえば、マークVとスレイバーがあります。

マークVは、シートがスレイバーより軟らかく、回転がかけやすいため初心者にもオススメです。

スレイバーは、マークVよりも弾みが強く硬めです。グルーを使用するとラバーが軟らかくなるため、あの時代はスレイバーの方が人気だったと思います。高校生上級者や社会人くらいのパワーになると、マークVでは少し軟らかく感じますので、私の周りではスピン系テンションを使わず、高弾性ラバーでドライブ主戦をやっている人はスレイバーを使っている気がします。