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シェークバック粒高について

はじめまして。

自分は卓球歴4年目の高校一年です。

 

レシーブが苦手なため粒高をシェークのバックに入っているのですが、長いナックルボールをバックに打たれ、粒高で返球したところを打ち込まれるというパターンで負けることが多くなりました。

中学で効果があった粒高も、現在では弱点になっています。

 

高校男子がこのままバック粒高という戦型を続けるのは厳しいですか?

同じような境遇なので長めにレスします。

ロングのナックルボールの返球が甘くなるということは、前陣でブロックかプッシュ、もしくは切れていないカットで対応しているのではないでしょうか。

私は中学時代は変化形表ソフト、高校時代は粒高をシェークバックに貼っていて同じように悩みました。

私もレシーブが下手だったので逃げの手段として異質になったという経緯があります。

また、性格的にも角度を読んで合わせるというのが嫌いで、スペクトルを貼って摩擦が低いのを利用し常にフリックやドライブから展開しようとしたりといろいろ試しました。

 

それなりに打てるレベル以上であれば粒高は球が遅く、上回転を送れば下回転に。下回転を送れば上回転に。と変化のパターンも読めますから簡単に対処されます。粒高に慣れた相手は予め返球の回転を予想するか、回転を無視してきますので、それを台のすぐそばで止めるのは反射神経がいるのです。

ましてや、シェークはペンに比べて切り返しの遅さとポケットがあるので厳しくなります。

 

時には強烈なドライブ、時には早いナックルを反射神経とセンスに頼らず、的確に返球するにはどうしたら良いでしょうか。 

その解決策は、スウェーデンのオーケストロムが参考になるかもしれません。

この動画はアンチ粒高が禁止になる直前のプレー動画でバックにはホールマークのオリジナルというアンチ粒高の一枚ラバーを貼っています。

レシーブで積極的に粒高を使い変化させ、少しでも浮いたら叩くというスタイルで2005年には水谷選手とも激闘を繰り広げています。

しかし、この後アンチ粒高が禁止されてしまい、プッシュやカット性ブロックに変化が出ず、相手から打ち込まれることが増えていきます。

相手がジュニアからシニアになりパワーのあるボールを前陣で止めることが難しくなります。

2009年〜2011年頃まではプレースタイルに迷走が見え、成績は振るいませんでした。

それから長い試行錯誤の期間を経て、2013年にルンクイストを決勝で倒しオーケストロムはスウェーデン選手権で優勝します。

この時、彼はジュニア時代とはプレースタイルが大きく変わり、粒高の変化に頼るよりもフットワークとフォアハンドを重視し、バックの粒高はカットがメインの卓球になっています。

 

そこで以下を練習してみてください。

・ロングボールのレシーブ時に下がりながら粒高でカットできるようにする。

・下がった時にしっかりと粒高で切れるようにする。 

・粒高を振れるようにする。

 

慣れてくるとフィルスやギオニスのスタイルに近くなるかもしれません。

ちなみに、ナックルボールを比較的切りやすい粒高はフェイントロング3です。

シェークバック粒高でバックカットがちゃんと切れると、前陣に張り付く必要もなくなります。打たれそうなら下がり、止めれそうなら前にでるといったプレーもできるようになります。

 

あと最後に。

もしスピン反転や変化を重視した粒高を使っているのならば、フェイントロングやカールに変えて下さい。カットにも前陣異質にもオールマイティに使われるこのシリーズが無難でとても良い選択です。個性的な粒高を使うにはまだ早いので。