デフプレイセンゾー レビュー
守備重視のカット用ラケットとしてベストセラーのデフプレイセンゾーです。
塩野選手や中国NT選手が使っていることもあり一気に注目された後も着実に売れているのは、このラケットが評価されているからだと思います。
カット用ラケットの中でも攻守のバランスが良いVICTAS松下浩二(以下、松下浩二)と比較すると、
弾み:松下浩二 >>> デフプレイセンゾー
衝撃吸収:松下浩二 << デフプレイセンゾー
しなり:松下浩二 < デフプレイセンゾー
スマッシュの初速:松下浩二 > デフプレイセンゾー
ドライブの伸び:松下浩二 << デフプレイセンゾー
という感じ。
板自体の弾みは松下浩二の方が上ですが、デフプレイセンゾーの方がしなるので飛距離が出でます。浮いた球を強打しやすいのは松下浩二。回転重視のドライブを打ちやすいのはデフプレイセンゾー。
ネットだと全然弾まないと言われていますが、松下浩二あたりを使っている人にはそこまで極端に弾まないラケットとは感じないと思います。回転量で球を伸ばしてスピードを出す感じ。
しかし、塩野選手と張継科選手の試合なんかでもドライブはあっさりブロックされるので攻撃はあくまでもオマケです。
カットでは、空洞になっているグリップが強打を吸収してくれます。板のしなりとの絶妙なバランスで、台の近くでもピシャッと止められます。ペン粒高の選手が好きな、ドライブキラーやブロックマンのような”弾まない木”で打っている感触です。
ラバーとの相性では、バックに貼るなら、粒高か柔らかいスポンジの裏ソフトが良くて、回転系表ソフトは松下浩二の方が切れて安定していたと思いました。おそらく”しなり”が関係しているかと。
球持ちが良いラバーを合わせると、球持ちが良すぎて切れなかったり、コースが丸わかりなので、今使っているラバーより弾むか、スポンジを薄くすると似たような球持ちになるはずです。
フォアには、タキネスチョップ、レブスピン、マークV、ラクザ7ソフト、ラクザXを使いました。
タキネスチョップ、レブスピンでは遅すぎて攻撃での得点は厳しいです。打球感もボヨーンという感じ。
ラクザXとの相性がなかなか良くて、特厚なのにしっかり止まりました。
カット専用の柔らかい弾まないラバーよりも、硬くてある程度は弾むラバーが合うのかもしれません。
軽い・弾まない・癖が無い使いやすさ
が揃ったデフプレイセンゾーは、女性にもお勧めで、プレー領域が前になりやすい小柄な選手にも丁度良いと思います。
私もVICTAS松下浩二から移行しましたが、以前よりも前でカットしやすいので楽になりました。
あとは、グリップが粗いので、軽くヤスリがけすることをおすすめします。
上板もとても脆そうなので、長く使い続けるならラケットコートが必要です。