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ファスターク P-1 レビュー

6月に発売されたNittakuのファスターク P-1です。

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プラボール専用ということで、グリップ力を重視した一枚です。

 

シート・粒・スポンジ

先日まで使用していたラクザXと比較しますと、シートが柔らかく粒も小粒に見えます。表面の質感はとても似ています。

ボールを押し当てて変形具合を見ると、粒が倒れてシートがボールを包み込むようになり球持ちの良さが期待できます。

スポンジは気泡と硬さが似ていますが、若干こちらの方が硬いです。

 

弾み

バネのようなスプリング効果があるテナジー、強打ではしっかり弾むラクザに比べると比較的落ち着いた弾みです。

強く打てばそれなりに弾みますが、中陣からフルスイングで攻撃する選手よりも、台上や前陣で先手を取っていくタイプに向いていると思いました。

 

回転性能について

まず、サーブや対ナックルの”無回転”に対する切れですが、シートが若干軟らかいためわずかに球持ちがあり、切りやすかったです。

下回転を出しても戻りが速いので切れているのを実感できます。

ドライブの引き合いではファスタークG-1方が球が重いです。スイングを速く、インパクトを強くするほどG-1よりP-1の方がパワーロスしているのを感じます。

強打者にはP-1よりG-1ですね。

 

ドライブの弧線

G-1同様、最近のスピン系テンションに比べると弧線は低いです。

テナジーの弾み、ラクザの弧線に慣れていると中陣からのドライブに若干不安があります。

 

カット

シートが軟らかいといってもスポンジはラクザXやファスタークG-1同様硬く反発力が強いので、こちらから打っていく時は球持ちを感じるのですが、受け手になると球離れがやや速く感じます。

シートとスポンジで吸収してくれるヴェガアジアやテナジーよりは難しめ。ラクザよりは切りやすいです。

特殊素材や硬い木が入ると”絶妙な球持ち”という良さが消えてしまうかもしれません。

薄く当てないと弾いてしまいます。

 

総評

ファスタークG-1は台に着いてからの伸びに感動したものですが、P-1は使いやすくなった分落ち着いたラバーでした。

私が攻撃型ならバックに貼ると思います。フリックなど小技がG-1よりもやりやすく、G-1が難しかった人にはぜひ使ってみてほしいですね。

テナジー、ラクザよりさらに回転寄りにしたラバーだと思います。

スピン系テンションのシートはどれもかなりひっかかるので、ある程度は切れてくれるのですが、”切りやすさ”や”咄嗟のカットも同じように切れる”点を重視するならば、タキネスチョップやレブスピンのような軟らかいラバーの方が優れています。

ファスタークP-1はスピン系テンションの強烈な引っ掛かりと、高弾性や守備用裏ソフトのような”切りやすさ”を持っているラバーと思います。

 

おそらく、どんどん打っていく攻撃型の人にはG-1を勧めます。

カットに使うなら、もう少しオールラウンドに使うならP-1は最適なファスタークだと思いました。

 

追記:ファスターク P-1 追記