カットマンマニアの卓球ブログ

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2016 ITTF クロアチア・オープン

ドイツリーグ参戦後初のオープンとなった村松選手。

U-21、一般を優勝と、東京五輪に向けて良いスタートを切ったのではないでしょうか。

サービス時にラケットがアップになるのですが、サイドがボロボロになっているんですよね。練習の跡がうかがえます。

また、フォアハンドの攻撃が以前よりも安定しているように見えました。

world-tt.com

五輪の感想

今大会、シングルスで銅メダル、団体で銀メダルと水谷選手にとって最高な舞台だったのではないでしょうか。

プレー領域が中陣から前中陣に変わったことによる速い卓球が見事に決まったように思えます。カウンターや、バックハンドのストレートが何度も決まっていました。

 

女子シングルスでは、キム・ソンイが大活躍。去年くらいから先輩のリ・ミョンスンと一緒に国際大会に出ていましたが、攻撃力はあるけど安定感に欠けるように見えました。それに対して今大会では得意のバックハンドと合わせて、プレーの展開が非常に良かったと思います。

前回に比べるととてもよい五輪でした。

VICTASの特殊素材

各メーカーが開発を進めている特殊素材。

ただかっ飛ばすだけではなく、しなりや吸振性、打球感を調整するなど用途は多岐にわたります。

 

そんな中でも、VICTASは”カーボン”だけで6種類の素材があります。

ウェブサイトを見てもイマイチそれぞれの性能がわかりづらいのでまとめてみました。

 

Vカーボン

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VICTASの最新素材。

防護服や宇宙服に使われる素材とカーボンを織り込んでいてとにかく強度が高く、引っ張る力に強く、反発力が飛躍的に向上した特殊素材。

硬くてかなり弾む。

ラインカーボン

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繊維を織り込まず、単一方向に並べた素材。

弾む割には軽量なのが特徴、若干しなりもある。

アラミドカーボン

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アラミド繊維とカーボンを織り込んだ素材。

カーボンより柔軟なアラミド繊維がしなりと球持ちを与える。

バタフライのアリレートカーボンにコンセプトは近い。(同じではない。)

ニッタクがよく使うケブラーはアラミド繊維のひとつなので、ケブラーカーボンとほぼ同じ。

フリースカーボン

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不織布タイプのカーボンシートで、布と言うだけあって柔らかく軽い。

弾くというよりもスイートスポットを広げる効果の方が大きく、コントロール向上に用いられる。

2種類の特殊素材を使うカルテットシリーズでは、全てのタイプにアウター素材として使われている。

シルバーカーボン

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グラスファイバーにアルミ繊維を蒸着させた特殊素材。

そう、つまりカーボンではない。

柔軟でしなりはあるが反発力が低く重いグラスファイバーに、弾むアルミ繊維を組み合わせている。

”アルミ繊維”でピンと来る人がいるかもしれないが、要はJUICがよく使うテキサリウム。

カーボンより柔らかいが金属的な打球感。

カーボン

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単体でも非常に硬く反発力がある素材。

VICTASでは純粋なカーボン単体を使用しているラケットはない。

ウッドファイバー

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木材由来の特殊素材。

他の特殊素材のように織り込まず一枚の素材を作るため、スイートスポットが広く打球感も純木材に近くなる。

スイートスポットの面積が純木材のみよりも50%増えるらしい。

 

カット用ラケットでは、松下浩二スペシャルにフリースカーボンが入っています。

強打する時はしなり、粒高でカットする時は薄い金属板のような感触があります。

バタフライから移籍した丹羽選手はフリースカーボンとアラミドカーボンを使用した、カルテットAFCを使用しています。

卓球王国WEB | 卓球用具レビュー>カルテット AFC[VICTAS]

2016 ITTF 平壌オープン リ・ミョンスン vs キム・ソンイ

2016 ITTF 平壌オープン

リ・ミョンスン (RI Myong Sun) PRK WR.24

キム・ソンイ (Kim Son I) PRK WR.115

 

先輩後輩対決になった平壌オープン決勝。

参加国がほとんどなく、中国2軍と北朝鮮の交流戦みたいな大会でした。

両選手は用具もプレースタイルも似ている安定型のカットマンです。

バックの粒高を表ソフトのように振るのが特徴的でしょうかね。